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アイスクリームをくれる母親は大好きで、嫌いなピーマンを食べろと強制する母親は大嫌い。
風邪の看病をしてくれる母親はとても優しく思え、テストの点数に文句をつける母親は鬼に思えた~。
幼いころに、母親に対してそんなふたつの感情をいだいた記憶があるはずです。
精神分析家のメラニー・クラインによれば、乳児から幼児までの成長期以前の子ども には、「グッド・マザー(良い母親)」と「バッド・マザー(悪い母親)」のふたりの母親がいるといっています。
幼い子どもにとって、そのふたりは同一人物ではありません。
クラインによれば、乳を欲しがる赤子には、乳をもらえない場合もあるということが理解できません。
優しくしてもらえない場合もあるということも理解できないのです。
そのため、ふだんは好きなだけ乳を飲ませてくれ、優しくほおずりしてくれる母親が、育児に疲れ果てたりしてそれを怠ったりすると、もはや彼女は同じ母親ではなくなり、恐ろしい「バッド・マザー」になるのです。
それは、かならずしも、幼児ならではの幻想とはいいきれません。
オシメをとりかえるのがイヤでわが子の尻をただれさせたままにしておいたり、一滴の乳もやらずにわが子を飢え 死にさせたりする「バッド・マザー」は、現実に存在します。
ふつうならば、子どもは成長期になると「グッド・マザひとつに統合され、「ああ、母さんは、こういうときには優しくて、こういうときにはおっかないんだな」ということがわかってきます。
結果的にそれは、母親とうまくやっていくための知恵にも結びつきます。
しかし、幼児期における「バッド・マザー」の記憶があまりに強すぎると、その統合は不可能になります。
以後、親から自立して思春期を迎え、さらに大人になっても、「バッド・マザー」の印 象は強く残りつづける~というのが、メラニー・クラインの説です。
この説によれば、子どもが幼いときに「バッド・マザー」ぎみだった母親が、のちに人 間的に成熟して「グッド・マザー」にかわったとしても、その子の心に植えつけられた悪い母親、恐ろしい母親の印象は消えないことになりす。
風邪の看病をしてくれる母親はとても優しく思え、テストの点数に文句をつける母親は鬼に思えた~。
幼いころに、母親に対してそんなふたつの感情をいだいた記憶があるはずです。
精神分析家のメラニー・クラインによれば、乳児から幼児までの成長期以前の子ども には、「グッド・マザー(良い母親)」と「バッド・マザー(悪い母親)」のふたりの母親がいるといっています。
幼い子どもにとって、そのふたりは同一人物ではありません。
クラインによれば、乳を欲しがる赤子には、乳をもらえない場合もあるということが理解できません。
優しくしてもらえない場合もあるということも理解できないのです。
そのため、ふだんは好きなだけ乳を飲ませてくれ、優しくほおずりしてくれる母親が、育児に疲れ果てたりしてそれを怠ったりすると、もはや彼女は同じ母親ではなくなり、恐ろしい「バッド・マザー」になるのです。
それは、かならずしも、幼児ならではの幻想とはいいきれません。
オシメをとりかえるのがイヤでわが子の尻をただれさせたままにしておいたり、一滴の乳もやらずにわが子を飢え 死にさせたりする「バッド・マザー」は、現実に存在します。
ふつうならば、子どもは成長期になると「グッド・マザひとつに統合され、「ああ、母さんは、こういうときには優しくて、こういうときにはおっかないんだな」ということがわかってきます。
結果的にそれは、母親とうまくやっていくための知恵にも結びつきます。
しかし、幼児期における「バッド・マザー」の記憶があまりに強すぎると、その統合は不可能になります。
以後、親から自立して思春期を迎え、さらに大人になっても、「バッド・マザー」の印 象は強く残りつづける~というのが、メラニー・クラインの説です。
この説によれば、子どもが幼いときに「バッド・マザー」ぎみだった母親が、のちに人 間的に成熟して「グッド・マザー」にかわったとしても、その子の心に植えつけられた悪い母親、恐ろしい母親の印象は消えないことになりす。
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